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神々へ魂を込める

希少な伝統技術を伝える

希少な伝統技術を伝える

『動く文化財』を復元する

◆ 先代より、秘伝も含め継承された「木偶師(でくし)の技」は、飾り金具や漆塗りを除き、「彫り・塗り・彩色」等々、複雑な工程を全てこなします。
◆ 制作部位により木地を選定し、頭(かしら)彫り・体制作は、あわせて約40の工程から作られます。
◆ 胡粉やクジラ髭、膠(にかわ)接着剤、髪質、顔料など多くの天然素材を使用します。
◆ 師匠の想いを継承し、独自の技術改良をかさねながら文化財復元修理を承っております。
◆ 人形衣裳一式復元制作も承っております。京都産最高級生地の買付けにおいて、特別な仕入れルートを独自で開拓し、信頼関係を築いています。経験豊富な専属の衣裳師が特殊な人形衣裳を丁寧に仕立てます。
◆ 文化庁に認められた技術者のみに復元修理が認可されますが、数ある人形師分類では大変特殊なため、現在当方の調べでは、2名の木偶師が存在しています。
◆ 二代目萬屋仁兵衛は、「全国山・鉾・屋台保存連合会(京都府)」に所属しております。本来は団体単位の所属としますが、有識者による異例の推薦をうけ、職人としては唯一の「技術者正会員」として認定されています。
◆ 修理物と同じ材料を使用することが鉄則であり、主に人形動作バネに使用する、「セミクジラ髭(絶滅危惧種)」は入手困難な為、復元修理不可問題について、有識者・技術者・祭礼保存会にて文化財を正しく保護する議論がされています。

『祭礼人形』を創造する

【二代目 萬屋仁兵衛展(令和元年)にて、貴重な背美鯨髭を使用した江戸和竿「竿銘・海船竿」(五世四代目竿忠作)を紹介】

~ 世界に一つの作品を遺す、創作祭礼人形制作への挑戦 ~
常設展示作品の制作(機械制御人形等)を承っております。
◆ 急逝した先代の作品制作を引き継ぎ、岐阜県高山市「飛騨高山まつりの森」祭屋台に搭載される、機械制御人形15体の新調制作に挑戦しました(平成7年~10年、平成22~23年 )

◆ 三重県菰野町「岡田文化財団 パラミタミュージアム」創設者 小島千鶴子様(イオン創始者)より、人形制作を承り挑戦をさせていただきました。例のない創作において、機械制御による複雑な演舞作業は大変困難を極めました。
常設作品「納曽利(2012年作)」「女石橋(2019年作)」男女2体の祭礼人形が、ご来館された皆様のご多幸を祈り、毎日演舞を披露しています。