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日本伝統文化を守る

子供たちを守る
祭礼山車「童子車」

子供たちを守る
祭礼山車「童子車」

『伝統の輪』をつなぐ

~ 1/2 スケール山車模型「童子車」共同制作の経緯 ~
◆ 祭礼車には、江戸時代における技術の粋が結集されています。
◆「名古屋仏具研究会」より、戦災で焼失した「陵王車」をモデルにした山車模型制作の依頼を承りました。
◆ 山車名考案、祭礼人形制作および、題材と演目を二代目萬屋仁兵衛が担当し、祭礼に携わる方々の監修がなされています。
◆「子供たちのための山車」を統一テーマとして、日本伝統工芸の発展を願う職人が結集して制作されました。

「名古屋型山車」の特徴
● 本体部は二層造りで唐破風屋根を四本柱で支えています。
● 祭礼人形は二層部に搭載され、人形戯を奉納します。
● 山車の外側は、車輪と輪掛け、楫棒が取り付けられています。
● 装飾には、黒漆塗り、蒔絵、金具や彫刻の細工、豪華な刺繍幕を施しています。

◆ 歴史をふまえて制作された「童子車」がひろく認知され、日本伝統文化・芸能・工芸の継承と発展を願っております。
◆「上海万博」「スイス記念事業」に出展し、内外から反響を得ました。現在においても、さまざまな催しでの曳行など活躍の場をひろげています。
◆ 二代目萬屋仁兵衛は、日本伝統文化をとりまく皆様との「伝統の輪」を正しくひろげ、日本人が大切に守っている祭礼文化を後世に遺すことを信条とします。

『三者の役割』が活きた連携

(尾張の祭礼を例に考察しています、ご了承ください)
江戸時代、神君・徳川家康公を祀る『名古屋東照宮祭』は尾張国を挙げて行われる最大・最盛の祭礼であり、町民は競って時の為政者の威光に応えた顕われが、尾張の祭礼の特徴といえます。

「名古屋型山車」は、祭礼人形・お囃子・楫方(かじかた)が、三位一体となって曳行します。

「お囃子」の特徴
◆ 山車曳行時や人形戯奉納を演出する、多くの曲目があります。
お囃子には「能楽」の要素があり、 能管や小鼓が使用されるのは、全国的に類がないといえます。
「楫方(担ぎ手)」の特徴
◆ 山車巡行に伴う先導役を務め、腰廻り(テコ)、屋根係、綱方への指示役など、曳き回しに必要な楫方が配置されます。
◆ 見せ所として、曲場(まげば)と呼ばれる、さまざまな方向転換を行います。経験値を考慮して楫方が配置され、熱気あふれる動きをします。

~ 二代目萬屋仁兵衛をささえる「二番永田組」とは ~ 
明治中頃に「楫方専門職集団」として誕生しました。
◆ 名古屋市を本拠とし、山車の取り回しやお囃子演奏に定評があります。普段は正業をたて、各地の山車祭りを指導する貴重な存在といえます。
◆ 萬屋公演の際には、お囃子演奏や実演補助を担う心強い存在です。二番永田組 四代目頭と二代目萬屋仁兵衛は奇遇にも幼馴染の仲です。