江戸和竿 竿銘「海船竿」
萬屋仁兵衛工房所有
展示・ 貸し出し 可能
三重県菰野町パラミタミュージアム
「二代目萬屋仁兵衛展(令和元年)」にて特別展示しました
【江戸和竿】
- 江戸っ子「釣り竿」の素材には日本特産の厳選された竹が用いられる。竹竿の歴史は200年を超える。釣り竿に竹を用いるのは日本独特のもので「和竿」ともいわれる。表皮の油を抜き、天日で3か月ほど乾燥させた竹を火にかざして曲がりを矯正し、強度と弾力を持った竹が和竿として使用される。
- 和竿の本領は、竹を継ぎ足した「継ぎ竿」といわれ、一本の和竿が完成するまでには、「継ぎ」や「塗り下」「漆塗り」「仕上げ」など120の工程があり、すべて一人の職人の技によって支えられている。
【海船竿(2008年作)概要】
全長: | 1m20㎝ |
手元: | 布袋竹(五三竹) |
継ぎ: | 矢竹 |
穂先: | 背美鯨鬚(セミクジラヒゲ) |
糸道: | クリスタルガイド |
漆: | 梨子地、金虫喰塗り |
【作者紹介】
「江戸和竿師 五世四代目 竿忠」
中根喜三郎様(指定無形文化財保持者)
- 竿忠様は、希少な「背美鯨の鬚」を分けて頂いた唯一の職人です。東京都荒川区南千住に所在する、竿忠工房へ訪れた際、思い出に江戸和竿を購入しました。萬屋に相応しい竿を選んでくれました。誠に感謝申し上げます。ちなみに妹様は、海老名香葉子様(初代林家三平夫人)です。