受け継がれる伝統文化
脈々と紡ぐ「祭り文化」
脈々と紡ぐ「祭り文化」
『祭礼とは』人と人との結びつき
◆「山車祭り」とは、地域の人々が災厄防除等を願う祭礼行事です。世代を超えて受け継がれてきた人々の心意気や伝統のすばらしさがあります。
◆「山車」とは、祭礼文化の主たる移動式神社としての役割があり、疫病や天災をもたらす祟る神を慰め、他界へ送り出すために山車巡行が始まったと言われています。
◆ 毎年、各地域で祭礼が執り行われ「疫病退散・無病息災・五穀豊穣」を祈り、脈々と受け継がれてきたものです。町の祭人たちが「我が町の山車が一番」だと切磋琢磨し、神に祈りを捧げる為に町中の人々が競い合って現代にまで祭礼文化(神事)が継承されています。
◆ こうした祭礼文化における「人と人との結びつき」は、地域をおこし景気の向上につながる役割もあり、町づくり、ひいては国づくりにつながっていくと信じています。
(名古屋市東区古出来町 須佐之男社にて、王羲之人形新調を祝い「御魂入れ神事」が執り行われました[令和3年5月])
『祭礼人形師』の使命
◆ 人形頭(かしら)を分解してみると、人形師の墨書きを見ることができます。復元修理するときに、初めて「歴史」を見ることができるのです。
◆ 何十年先、いつか修理が必要な時には、「墨書き」を見つけた職人に守ってほしいと願っています。
◆ さまざまな日本伝統工芸の技によって、祭礼が守られています。二代目萬屋仁兵衛は、祭礼文化を支える全ての職人が守られる活動を模索しています。
◆ 年に一度の祭礼に命をかけている、志高い「祭人」が存在します。神の依代 祭礼人形をお預かりすることは、大袈裟ではなく命がけと言えます。どれだけ困難な依頼もやり遂げることが求められます。